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2012.08.28 TUE 19:59:03   通報する

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ジェイ・グレイドン・セッション・ワークス

出典:www.jaygraydon.net/ELLIS_3.jpg

デヴィッド・フォスターと組んだユニット:エアプレイで一世を風靡し、プロデューサー、ギタリスト、ソングライター、アレンジャーとして1970年代後半~1980年代に大活躍したL.A.の音職人ジェイ・グレイドン。その彼の華麗なる仕事ぶりをセッション・ワークス編、プロデュース編と2つの側面からクローズ・アップ。こちら、ワークス編では、ワン&オンリーなギター・ソロを厳選し、そこに彼がフォスタービル・チャンプリンと書いた名バラード「After The Love Has Gone」(Earth, Wind & Fire)を挟む、という構成で、10曲を年代順に並べてみた。フレーズ、音色、様々な進化がお解り頂けたら幸いだ。原則として1アーティスト1曲とし、また、エアプレイの曲やジェイのリーダー作からは外し、あくまでも他のアーティストのセッション、に限定した点を予めご了承頂きたい。

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中田利樹ライター、ラジオDJ、選曲家、インディ・レーベル:COOL SOUNDオーナー、作曲....な…

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出典:YouTube

George Duke "Alcatraz"

1曲目は1970年にリリースされたジョージ・デュークの初リーダー作『Save The Country』から。フュージョンと言うよりはクロスオーヴァーなアルバムで、ジェイのギター・ワークはかなりにジャズ・ロックなサウンドになっている。半数以上の曲でプレイしているがとにかくアグレッシヴ。計算されたフレーズを弾くのではなくまさにインプロヴァイザーとしての彼を楽しむことが出来る。

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Gino Vannell "Where Am I Going"

カナダ出身のミュージシャンズ・ミュージシャン、ジノ・ヴァネリの3作目『Storm At Sunup』(1975年)に収められた7分半を越すドラマティックなナンバー。先ほどのジョージ・デュークを始め、1960年代後半から70年代初頭はジャズ系のレコードでプレイすることが多かったジェイ・グレイドンだが、74年のジョー・コッカー『I Can Stand A Little Rain』辺りからロック系のレコードでもプレイするようになり、このジノのアルバムでギター・ソロが数曲フィーチャーされるようになった。4分20秒くらいからソロが始まり5分30秒過ぎに"昇天"。アレンジ、構成が見事すぎる、ジノの中でも三指に入れたい名曲だ。

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Steely Dan "Peg"

言わずと知れた、ジェイのシグネチャー的なギター・ソロ。最初はバンドとしてスタートしたスティーリー・ダンはやがて曲作りの中心にして実権を握っていたフェイゲンベッカーの2人のユニットへと変わり、レコーディングでは曲調に合わせてセッション・ミュージシャンを超贅沢に起用。どんな有名プレイヤーであろうと、期待以上の演奏が出来ないとボツにするというドラスティックな制作ポリシーを貫くようになる。この曲も、L.A.の名だたるプレイヤー(ギタリスト、サックス奏者)がソロに挑むもどれもしっくり来ず、7人目のチャレンジャーとして挑んだこのソロが見事採用となり、ジェイ・グレイドンの評判が広く知れ渡るようになった。1977年の名作『Aja』に収録され、シングルとしても全米11位まで上昇した。因みに、同じくソロに挑みながらボツになったラリー・カールトンがこの曲のリフを拝借して「Room 335」を作ったのは有名な話だ。

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Boz Scaggs "Then She Walked Away"

1977年のアルバム『Down Two Then Left』に収められた和み系のナンバー。この頃のボズのアルバムは、共作者、共演者を楽しむという聴き方があり、1枚前の名作『SIlk Degrees』ではデヴィッド・ペイチが、このアルバムではマイケル・オマーティアンが、そして続く80年の『Middle Man』ではデヴィッド・フォスターが、それぞれキーボード&アレンジ、共作で活躍。それが見事に音に反映されている。この曲もボズとオマーティアンの共作でリズム・トラックはジェイレイ・パーカーJr.がギターを担当。そこにジェイのねちっこいソロが乗り、都会的なサウンドとブルージーなトーンを絶妙に融合させている。

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Donna Summer "MacArthur Park"

ご存知ディスコ・クイーンの1978年の全米No.1ヒット。ジミー・ウェッブが書き、リチャード・ハリスの歌で1968年に全米第2位を記録した名曲を大胆にアレンジし、ダンスフロア・クラシックスへと生まれ変わらせた。プロデュースは、ドナ・サマーと言えば、この人:ジョルジオ・モロダーだが、アレンジをL.A.のキーボーディスト:グレッグ・マティソンが手掛けこれが大当たり。そして、グレッグとは古くからの付き合いであり、この当時、スリー・ディグリーズのアルバムなど、ジョルジオのプロデュース作品に参加しているジェイ・グレイドンがギターを弾いている。シングル・ヴァージョンではエディットされているかと思うがロング・ヴァージョンではジェイのソロをフィーチャー。お得意のワイヤー・クワイヤー的なハモリも登場する。この映像で5分22秒から約40秒間。是非、ご覧(ご一聴)頂きたい。

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Bill Champlin "What Good Is Love"

マニアになるとリズム・ギターのカッティングだけでジェイだと解るのだが、一般的なリスナーが一聴してジェイ・グレイドン!と感じるのはやはりオーヴァーダブによるリード・ギターのオーケストレーションであろう。本人はそれをWire Choir=ギター弦による合唱隊、と呼んでいるが、その格好良さをインパクト十分に伝える初期の名演がこれ。ビル・チャンプリンの初ソロ作『Single』(1978年)のオープニング・チューンで、作曲もジェイ。まずイントロを書き、続いて、ヴァース、コーラス、の順で書いたのでは?と思わせるジェイ・グレイドン・サウンドの代表的な楽曲だ。

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Earth Wind And Fire "After The Love Has Gone"

そして、そのビルの1stアルバムに入れようとして、ビルジェイデヴィッド・フォスターの3人で書いたバラードがこの曲。サビのどんどん展開していくパートはデヴィッドが書き、ジェイは頭の部分を作曲。大半の歌詞と細かなメロディーの仕上げをビル、という分担だったそうだが、丁度この頃、EW&Fの総帥モーリス・ホワイトと仕事をしていたデヴィッドが総帥にこれを聴かせたところ偉く気に入り「EW&Fに欲しい」とオファーを受ける。そして、競作は好ましくないから、とビルのヴァージョンがお蔵入りした話は有名だ。1979年の名作『I Am』に収録。全米2位、R&B2位、Adult Contemporary3位を記録し、グラミー賞で"Best R&B Song"に選ばれている。

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Christopher Cross "Say You'll Be Mine"

「Ride Like The Wind」と「Sailing」を収録したクリストファー・クロスのデビュー作『Christopher Cross』(1980年)はAORヴォーカルの定番として今なお新鮮な香りを届けてくれるが、実はこのアルバム、ラリー・カールトンジェイ・グレイドンエリック・ジョンソン、そしてクリストファー・クロスという四者四様のギター・ソロが楽しめる、隠れたギター名盤でもあったりする。ジェイはこの「Say You'll Be Mine」(全米20位)と「Never be The Same」(同15位)の2曲でソロを弾いているが、特にこの曲での解放弦を使ったプレイは彼にしてはトリッキーなほうで、中盤でのタッピングの連続もまた比較的珍しいほう。と言うわけで、この10曲に入れさせて頂いた。

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Randy Goodrum "20/20"

youtube発見できず。(近日中にアップします)
1990年代以降もいろいろなセッションの依頼を受け、その多くで素晴らしいソロを披露しているジェイ・グレイドン。実は今なお進化している恐るべきギタリストなのだが、このソロがおそらく1990年代以降で一番良くできたソロではないだろうか。50秒ある長さも構成力の見事さであっという間に過ぎてしまうし、とにかくフィンガリングが流麗。バラードでメロディックに弾き、そこにハモりが付いて…というパターンももちろん彼の代名詞だが、やはりこういったややアップ・テンポ気味の曲でスリリングに展開するほうが彼の技量の確かさを満喫できる気がする。

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Janey Clewer "Call Me Romantic"

youtube発見できず。(近日中にアップします)
続くこちらも1990年代のソロだが、こちらもメロディアスな感じを残しつつ、圧倒的なスリリングさでフリークをひれ伏す存在感を持っている。長さ的には20秒程度で決して長くはないが、まずソロの入りが秀逸。普段はチョーキングのロング・トーンで入ることが多いが、初めから速いフレーズで入るなどとにかくゾクゾクもの。1996年のアルバム『Call Me Romantic/Janey Clewer』に収録。

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