まとめ

2012.08.30 THURS 14:14:14   通報する

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ジェイ・グレイドン・プロデュース・ワークス

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デヴィッド・フォスターと組んだユニット:エアプレイで一世を風靡し、プロデューサー、ギタリスト、ソングライター、アレンジャーとして1970年代後半~1980年代に大活躍したL.A.の音職人ジェイ・グレイドン。その彼の華麗なる仕事ぶりをセッション・ワークス編、プロデュース編と2つの側面からクローズ・アップ。こちら、プロデュース編では、洗練されたアレンジ&エンジニアリングによって極上のL.A.サウンドを生み出した、その完璧主義者ぶりをご紹介。細部の、さらにまたその細部にまで拘る音作りで、ミュージシャン仲間からマニアのリスナーまですべてを納得させる高度な音楽性を示しつつ、そrでいて、一般大衆にも受けるという理想的なプロダクション。今聴いても古さを感じさせない珠玉の仕事ぶりだ。

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中田利樹ライター、ラジオDJ、選曲家、インディ・レーベル:COOL SOUNDオーナー、作曲....な…

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Steve Kipner "The Ending"

1979年からプロデューサーとして売れっ子になるジェイ・グレイドンのこれは、最初期の傑作トラック。後にソングライターとしてオリヴィア・ニュートン・ジョン「Physical」他、数々のヒット曲を生み出すスティーヴ・キプナーの1stソロ『Knock The Walls Down』のクロージング・チューンで、ポイントはもちろんジェイのギター・ソロ。1分45秒という長さと、信じられないほど豊かで個性的な構成&フレージングはまさにポップ・ソングにおけるギター・ソロの最高峰。ちなみに、そのソロのバックで絶え間なく鳴っているストリングス系のサウンドはキプナーの声を何十回もダビングしたもの。その作業だけで3日くらい費やした、とは、アーティストにとってプロデューサー:ジェイ・グレイドンの創造性は、実は、ちょっぴり厄介なものかもしれない(笑)。

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Marc Jordan "I'm a Camera"

1978年にスティーリー・ダンでお馴染みのゲイリー・カッツをプロデュースに迎え、『Mannequin』という素晴らしいアルバムを発表したカナダのシンガー&ソングライター、マーク・ジョーダン。第2作を再びカッツに制作を依頼するも、スティーリー・ダンのレコーディングで忙しいからと断られ、その替わりに紹介されたのがこのジェイ・グレイドンだった。そのアルバム『Blue Dessert』は初期のジェイ・グレイドン・プロデュースでは最高傑作とも言えるL.A.産AORアルバムの最高峰に仕上がった。中でもジェイのソロを満喫できるこのトラックはAORの定番中の定番になっている。

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Alan Sorrenti "Beside You(Per Sempre Tu)"

アラン・ソレンティはイタリアで人気のシンガーで1970年代前半のデビュー当時はサイケな雰囲気も漂わせていた。ヨーロッパならではの翳りがその個性になっていたが、1977年のアルバムでフォスターグレイドンのコンビと仕事をしいわゆる西海岸路線に挑戦。続く、79年の『L.A. & N.Y.』ではLPのA面でL.A.のAORを極め、B面ではN.Y.のディスコ系に挑むなど、アメリカへの憧れを前面に出した作品に仕上がった。残念ながらセールス的な成功は見られなかったが、ジェイがプロデュースしたA面4曲はどれも素晴らしいポップスに仕上がり、中でも、この「Per Sempre Tu」のギター・ソロはジェイの中でも五指に入る名演になっている。その後、1981年に英語で歌った編集盤『Alan Sorrenti』が発表され、このトラックも「Beside You」のタイトルで再登場している。

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The Manhattan Transfer "Twilight Zone/Twilight Tone"

今思えば、ジェイ・グレイドンは1979年に最高傑作アルバムを4枚も制作しているのだからこれには頭が下がる。しかも、それと平行してデヴィッド・フォスターとのユニット:エアプレイのアルバムを制作していたのだから、アイデアが尽きないそのクリエイティヴィティにはリスペクト以外の何も出て来ない。特に、マニア受けする作品だけで終わらず、こういったヒット・チューンも残せるのはたいしたもの。人気テレビ番組のテーマ曲をモチーフにジェイがメンバーのアラン・ポールと共作し全米30位まで上昇。グラミーでも"Best Arrangement For Voices"にノミネートされた。ギター・ソロもこれでもか!というほどハモリ倒す(?)など、まさにグレイドン・サウンドの真骨頂ここにあり! アルバム『Extensions』より。

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Pages "Only A Dreamer"

ペイジズは後にMr.ミスターを結成して「Broken Dreams」「Kyrie」の大ヒットを生み出すリチャード・ペイジスティーヴ・ジョージによるグループで、この曲を含む1981年の3枚目『Pages』には作詞家のジョン・ラングが3人のメンバーとしてクレジットされている。このアルバムの9曲中7曲がジェイのプロデュースで、これまたAORの名作として多くのファンから絶対的な支持を集めている。メロディアスな曲調と絶妙のヴォーカル&ハーモニー、そしてジェイをして天才だ!というキーボーディスト:スティーヴ・ジョージの複雑かつ洗練されたコード使いなど、"売り"がたくさん詰まった必携盤。どの曲も良くできているので1曲に絞るのがとても難しい作品でもある。

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George Benson "Turn Your Love Around"

凄腕ジャズ・ギタリストとして大きな注目を集めたジョージ・ベンソンは1976年にWarner Bros.と新たに契約するとそれまでとは違ったクロスオーヴァー、ソフト&メロウ路線を取り入れ、ヴォーカリストとしての才能も打ち出すようになる。結果、ポップ・フィールドでも大成功を収め、1981年には新曲2曲を含むベスト盤の発表がスケジューリングされた。そしてその2曲のプロデュース依頼を受けたのがジェイ・グレイドンだった。実は、レコーディングの2日くらい前まで曲が書けなかったジェイだったが、TOTOスティーヴ・ルカサーとディナーをしそこで曲のアイデアが開花。ビル・チャンプリンを急遽呼び寄せ作詞&デモ・ヴォーカルを依頼する慌ただしい流れだったが、結果は全米5位、R&Bでは見事No.1になるヒットとなり、グラミー賞で"Best R&B Song"に輝いている。

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Dionne Warwick & Johnny Mathis "Friends In Love"

マンハッタン・トランスファー、、ジョージ・ベンソンアル・ジャロウなどでヒットを連発し時の人となったジェイ・グレイドンは、アメリカ音楽界のボス的存在:クライヴ・デイヴィス(この当時はAristaレコードの社長)からも高い評価を受けディオンヌ・ワーウィックのプロデュースを依頼される。それを引き受けたジェイは、それまでのMOR(中庸的ポップス)路線を残しつつ、より洗練されたアダルト・コンテンポラリー路線でアルバムを制作。デヴィッド・フォスタースティーヴ・ガッドを始めとした名手が素晴らしい演奏を披露し、アダルト・ヴォーカル・アルバムのマスト・アイテムになっている。世間一般的にはアルバムのオープニングを飾る「For You」がアルバムの代表曲とされているが、ジョニー・マティスとのデュエットで全米38位を記録したこのバラードもやはり定番と言えよう。なにしろ作曲がジェイ、フォスター、ビル・チャンプリンという「After The Love Has Gone」を生み出した黄金トリオによるものなのだから…。

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Herbie Hancock "Paradise"

チャレンジだったのか、或いは全く逆で売れ線も悪くないなといった出来心だったのか、それは本人しか解らないことだが、ジェイ・グレイドンハービー・ハンコックの1982年作『Lite Me Up』で1曲この曲をプロデュースしたのは今なお"事件"だったと捉えている。その前も、そしてその後も常に革新的なサウンドに挑むハンコックがAORなトラックをーーしかも、自分自身で歌っているのだから、これは絶対に事件で間違いないだろう。曲は、ジェイフォスターチャンプリンの3人にハンコックを加えた4人で共作。バックにはジェフ・ポーカロも参加し、ハンコックに異質のキャリアを"授けて"いる。

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Al Jarreau "Mornin'"

1980年の『This Time』で初めてアル・ジャロウをプロデュースしたジェイ・グレイドンは素晴らしいコラボレーションを見せ、続く81年作品『Breakin' Away』も手掛け、ここで一気にブレイク。その流れで83年作品『Jarreau』もまたまたジェイ・グレイドンが全面プロデュースする形になった。そしてそのアルバムのオープニングを飾っていたのがこのナンバー。デヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンで作曲し、そこにアル・ジャロウが加わって作詞&最終的なメロディを完成させた好トラック。特に細かな説明の必要もないだろう。強いて言うならばこのジェイの発言だろうか。「アルバムとしては『Breakin' Away』が一番気に入っているけれど、『Jarreau』には(切り札の)「Mornin'」が入っているから…どちらか1枚選ぶのは難しい選択だよ」

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DeBARGE "Who's Holding Donna Now"

ジェイ・グレイドンは1990年代に入ると少しずつアーティスト的な部分を前面に出すようになり、アルバムのプロデュース、という機会は極端に減ってくる。ま、その理由はここでは書かないが、この特集の最後は、1985年に全米6位、R&B2位、Adult Contemporary1位と、大ヒットしたデバージで締めくくりたい。ジェイ、フォスター、そして、ランディ・グッドラムという3人で書いたバラードで、最初はジャック・ワグナーに提供しようと思っていたそうだが、ジェイの家でこの曲のデモを聴いたエル・デバージがグループで歌いたいとリクエストし自分たちのレパートリーにした。エルのマイルドな歌声とペイジズのコーラス隊が絡み合うところはまさに美麗の極地。とろけるほどうっとりさせられる。

このまとめへのコメント (1件)

投稿者:

2013.07.14 SUN 07:55:28   通報する

クリストファークロスのセイユールビマインとネバービザセイム、ピーターアレンのパスディスタイムのギターソロはどうでしょうか。

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